『皇帝戦士ビックバン・ベイダー逝く!』

『皇帝戦士ビックバン・ベイダー逝く!』

違う話題を投稿しようと思っていましたが、
さすがに今回はこれを取り上げておかないとね。

『皇帝戦士ビックバン・ベイダー』こと
レオン・ホワイトさんが
6月19日アメリカで亡くなられました。63歳でした。

病魔と戦った2年間

「うっ血性心不全」で2016年に”余命2年”と宣告を受け
それでも、病魔に勝ってみせる!と宣言し死力を尽くし闘いましたが
現実は余命宣告通りになってしまいました。

昨年行われた、藤波辰爾選手のデビュー45周年記念大会
そこに招聘を受け、本当は病魔との闘いで疲弊しているはずなのに
「ベストコンディションにして来日する」と宣言、
トレーニング姿をSNSにアップしてファンを喜ばせました。

毎日のようにSNSにアップされていた
トレーニングを行うベイダー選手の姿は
見ている私にとても勇気を与えてくれました。

その経歴は細かく説明するまでもないわけですが
簡単に紹介しておきます。

アメリカンフットボールの選手として
世界のトップリーグNFLロサンゼルス・ラムズに
ドラフト3位で入団、スーパーボウルも経験しています。
しかし翌年、膝の故障からわずか2年で退団し引退

その後ボクシング世界チャンピオンのスパーリングパートナー
自身もブラッド・レイガンズ道場でレスリングを学び
プロレスラーとしてデビューします。

最悪の日本デビュー

そして運命の1987年12月イヤーエンドイン両国大会
TPG(たけしプロレス軍団)の一員として新日本プロレス登場!
しかしこれは”招かれざる客”でしかありませんでした。

この日メインイベントはIWGPヘビー級選手権試合
対戦カードは「アントニオ猪木vs長州力」というファンが待ち望んだ試合
TPGはこの試合に割り込んで試合をぶち壊してしまいました。

この”両国国技館大暴動”はこれで1冊書けるくらいの大事件になりました。

ビックバン・ベイダー選手の初登場は最悪の状態からスタートしたんです。
しかし、スカウトした マサ斎藤 さんの目に狂いはなかった!

その後、ベイダー選手は驚異的な身体能力と器用さを見せつけて
190cm170kgという巨体でありながら、
トップロープからのムーンサルトプレスを放ったりしました。


こんなの間違っても受けたくないですね(^_^;)
そしてこの巨体をジャーマンスープレックスホールドでぶん投げたやつもいたんだよな

実力で最強外国人へ

そしてIWGPヘビー級、IWGPタッグ(パートナーはクラッシャー・バンバン・ビガロ)
三冠ヘビー級、世界タッグ(パートナーはスティーブ・ウィリアムス)
GHCタッグ(パートナーはスコーピオ)
と日本の主要タイトルを総なめしていきます。
(IWGP・三冠ヘビー戴冠も主要3団体のタッグタイトル戴冠も外国人選手初でした。)

日本ではのちにUWFインターのリングにも上がったりしましたね。
この頃は私がプロレスから少し距離を置いていたのであまり記憶に無いです。

アメリカでもWCW世界ヘビー、USヘビー、UWA世界ヘビー、UWA世界ヘビーなど
タイトルを欲しいままにしていますが、WWEとは縁がなかったようですね。

そんな最強外国人レスラー:ビックバン・ベイダー選手も病魔には勝てませんでした。

2016年11月に交通事故にあう不幸から、さらに最悪の別の不幸が発覚
「うっ血性心不全」という病気で余命が2年と宣告されます。
しかし、ベイダー選手はこれを認めず、復帰に向けてリハビリを行っていました。

そして、2017年4月20日 ドラディション主催の藤波辰爾45周年記念大会
ここに姿を見せてくれたんです!
宣言どおりの「ベストコンディション」には程遠いですが
それでも毎日のようにトレーニング風景の動画がSNSにアップされました。

”Vader Time”

ファンはそれをずっと待つようになっていました。
私も楽しみにしていたのを思い出します。

私はビックバン・ベイダーを最初どうしても好きになれませんでした。
だって芸人に担がれて出てきたと思ったら、選手権試合ぶち壊したし
そもそも大会自体をダメにしてくれたわけですからね。

でも、その気持ちはだんだんと変わっていきました。
そのド迫力ファイトと妙に目を引く雰囲気が気になってきたんです。
スタン・ハンセンやハルク・ホーガンとは違ったヤバさを感じましたね。

そしてIWGPのベルトを巻き、全日本に行ってからは三冠ヘビーを巻き
名実ともに最強外国人だと納得するしかない状態を作っていきました。
そのころ私はプロレスラーの夢が破れて立ち直れずにいましたけどね(苦笑

追悼

私は”これがこの選手のベストバウトだ!”というのは考えない人です。
理由は”人それぞれ一番だと思った試合がベストバウト”という考えがあるからです。
それでも東京ドームでのvsスタン・ハンセン戦は今見ても迫力がちがいますね。

それにしても病魔のせいとはいえ、やっぱり早すぎるよなぁ
これからは息子さん以外にも後進の育成とか道はあっただろうにな。
今は「お疲れ様でした。ゆっくりと休んでください。」という言葉しかありません。

Big Van Vader (Leon White)R.I.P 
Vader Time Forever…