考察とか書いちゃってますけど、基本的に私の感覚的なことを話していきます。
それを踏まえた上でいろんなプロレス技を解説していこうかな?と思います。
知ってるよと思った あなた! 新しい発見があるかもよ?
それでは!ゴーングッ!
【フィニッシュムーヴ】
これは必殺技につなぐ時の決まった動作のことです。
例えば スタン・ハンセン選手の場合は
1・左肘のサポーターの位置を直す
2・ウェスタン・ラリアット
これが黄金パターンです。
試合を決める時にする観客へのアピールと言ってもいいですね。
もちろんこのムーヴが毎回あるわけではないです。
特に昔のプロレスでは無い場合が多いです。
前出のハンセン選手も晩年はアピールのないショートレンジタイプを多く使っていました。
日本人選手は特に少ないですね。
ジャンボ鶴田選手の「オー!」とか長州力選手の腕をグルグル回すポーズくらいじゃないかと思います。
そうそう、獣神サンダー・ライガー選手なんかは両手を水平に開くポーズを使いますね。
このフィニッシュ前の動きが広まったのは、今のWWEの影響です。
エンターテイメント路線を強めたWWEは「よりわかりやすいプロレス」を目指しました。
その中でストーリーや技の簡略化と見やすさ、プロレス初心者にもわかりやすい勝負の決め方を突き詰めたように思います。
その中で生まれた、というか重視されたのがこのフィニッシュムーヴです。
そして、プロレス暗黒時代を超えて、うまくこのムーヴを取り込んだのが、今の新日本プロレスやDRAGON GATEです。
ま、その前にハッスルがいるんですが、それはいいですよね(笑
とにかく見ていてもわかりやすいですよね?
オカダ・カズチカ選手がツームストーン・パイルドライバーの体勢に入ると客席が湧きます。このあとレインメーカーポーズからのレインメーカーでフィニッシュがわかるからです。
このわかりやすさはとても大事な要素だと思います。
わかりにくくて本当はスゴいのに浸透しなかったのが 旧・UWF に代表される リアルファイト系プロレスでしたね?
サブミッションを学んだものからすれば、UWFがとんでもなくスゴいのはわかりますが、一般の人にはわかりません。
プロレスに限らずですが、ビジネスはお客さまからお金をもらってナンボです。
資金がなければ運営もできなくなるのは当たり前なんです。
なのでリアルファイト系はおおむね消えました。
こういったわかりやすいプロレスへシフトしたことで新日本プロレスは生き返りました。
ここはオールドファンには受け入れられない部分もあるのかと思いますが、新日本プロレスにはそのわかりやすさに従来のストロングスタイルが非常にうまくミックスされているんです。
わかりやすいムーヴは試合中なんども訪れる殴り合い・張り手の応酬です。
あれがあるだけでただのエンタメからストロングスタイルを感じさせることが出来ているんです。
すばらしいですよね?
そういった部分をしっかり感じ取れるともっとプロレスを面白く感じることができます。
とにかく、今のプロレスでは、このフィニッシュムーヴがしっかりしていないと、なかなかメインをはれる選手になれないように感じられますね。
では、次回はそんな現在のレスラーたちのフィニッシュムーヴについてお話していきます。
それでは
今の日本プロレスはかなりアメリカンナイズされているので、若手からムーヴのパターンを思せさせられているように感じます。
なので”似たようなムーヴ”になりやすくインパクトが薄いのかなって思いますね。