【プロレス技一覧】ボディスラムはパワーの証 #8

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プロレス技は千差万別です。
使い手が変われば、同じ技でも名前が変わります。
ウェスタン・ラリアットなんてその最右翼ですね。

さて今回紹介するプロレス技はこちらになります。

 

ボディスラム

(BODY SLAM)

歴史     

起源は残念ながらわかりませんでした。

正面から相手の太腿の間にに手を差し込み、もう片方は頭をコントロールしながら持ち上げ180度ひっくり返して背中から叩きつけるという非常に単純な技ではありますが、アマレスにも柔道にもその他の組み技格闘技にも、こういった技は見当たりません。

ということは【プロレス技一覧】ドロップキックはレインメーカーの基本技 #7のドロップキック同様、完全に”プロレスオリジナルの技”と言ってもいいのかなと思います。

とはいえ、実は地味に危険な技だったりもするわけですが、かつては”不沈艦”スタン・ハンセンさんがニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで時のWWWFチャンピオン(スリーダブリューエフってのが懐かしいね)時代の”人間発電所”ブルーノ・サンマルチノさんの首の骨をこの技で負傷させてしまったことでも有名ですね。

この話は当時、さすがに基本技であるボディスラムで負傷したとは公表できなかったらしく、「必殺ウェスタン・ラリアートでブルーノ・サンマルチノの首を折った男!」という、ある意味、スタン・ハンセンさんの宣伝文句として伝わっていました。

実はボディスラムが原因だったというのはかなり後になってから発覚した事実なのはオールドファンなら懐かしく思いますよね。
ちなみにこの逸話からスタン・ハンセンさんに当初付けられたニックネームは”ブレーキの壊れたダンプカー”でしたね。

あと、ボディスラムといえは力自慢のレスラーがそのパワーを観客に誇示するために使われたりもしました。
この時にそのお試し相手にされたのが【プロレス技一覧】ジャーマン・スープレックスという芸術品#6でも登場した ”大巨人”アンドレ・ザ・ジャイアント さんです。

70~80年代のプロレス界では日本国内外どこでも「あのアンドレ・ザ・ジャイアントをボディスラムで投げた!」というのはプロレス雑誌で取り上げられるほどでしたよね。
試合に勝った負けたより大きく取り上げられたりもしてました。

調べてみると、公式には7名で ”燃える闘魂”アントニオ猪木、”不沈艦”スタン・ハンセン、”超人”ハルク・ホーガン、”美獣”ハーリー・レイス、”黒い猛牛”ブラックジャック・マリガン、”仮面の魔豹”エル・カネック、”革命戦士”長州力という事になっています。

公式記録にはないレスラーとしては、”超獣”ブルーザー・ブロディ(正式記録なし)、”五輪の怪力”ケン・パテラ(正式記録なし)、”怪力無双”ストロング小林(モンスター・ロシモフ時代のため)”ウガンダの大魔神”ジャイアント・キマラ(乱入?)、”地獄の墓堀人”ローラン・ボック(自身で言っているだけとの話もある)、”超合金戦士”アルティメット・ウォリアー(なぜか入ってない)、”屠殺屋”ブッチャー・バション(なぜか入っていない)


(上記の一部ですが、なぜか公式記録ではない2名が入ってます)

これもプロレスならではの曖昧な記録なわけですけど、それでも記録として残るくらいにアンドレ・ザ・ジャイアントをボディスラムで投げた!というのは当時のステータスであったわけですね。

基本技だからこそ誤魔化しが効かず、誰でもパワーをアピール出来た技だったとも言えます。
ちなみにスープレックスで投げたのは、【プロレス技一覧】ジャーマン・スープレックスという芸術品#6 で紹介した通り、後にも先にも”神様”カール・ゴッチさんだけだそうです。

 

現在の姿    

 

かつてはマットが硬かったということもあって、充分にフィニッシュホールドとして機能していたボディスラムですが、マットの改良と受ける側の技術が上達した現在では完全にただのつなぎ技となっています。

それでも基本であることには変わりがなく、新人レスラーはデビューしてからしばらくはメインに使う投げ技という感じになっています。(新日本プロレスでは、ボディスラム・ドロップキック・ボストンクラブがデビュー間もないヤングライオンのメイン武器です。)

【プロレス技一覧】ブレーンバスター?バーティカル・スパイク?#3 で女子プロレス版ブレーンバスターを紹介しましたが、ボディスラムにも女子プロレス版が存在します。

投げ方はブレーンバスターに近く、組むまではブレーンバスターでそこから太ももの間に腕を入れて自分の首を支点にして裏返すといった感じになります。

ドロップキックと違って、パワータイプもスピードタイプも大きくても小さくても男子でも女子でも、ボディスラムをキレイに決めることが新人レスラーからプロレスラーへと成長していることをアピールできるポイントにもなっています。

 

派生技     

 

どこまでをボディスラムとして良いのか微妙なのであきらかにそうだろうと思えるものを3つ紹介します。

 

パワースラム


(6:30頃に出るのが理想のパワースラムです!)

私の大好きな技のひとつです。
ロープに振って戻ってくる相手をボディスラムの形に掴んで腰を捻りながら後方へ投げ落としながらプレスするという見た目も豪快でパワーファイターらしい大技です。

初めて観たのは”暴走戦士”ザ・ロードウォリアーズの試合じゃなかったかなと思います。
日本人では”マッスルボルケーノ”佐々木健介さんが私の中では最高の使い手でしたね。

この技は私的にこだわりがあって、相手を正面でガッチリ受け止めてから捻りを加えて後方に投げる時に自分の身体でしっかりとプレスした形が正式なパワースラムだと思っているので、ただ後方に投げっぱなすのはパワースラムとは呼んでほしくないと思っています。

 

オクラホマ・スタンピード

アバランシュ・ホールドと同じ技であると良く説明されているのですが、私はアバランシュ・ホールドは肩口に担ぎ上げるようにしたあとで前方に落とす形のものだと思っていたんですが違うんですね。
”殺人医師”スティーブ・ウィリアムスさんが得意としていました。

 

リフトアップ・スラム

 

これは厳密に言えばボディスラムではないんですけど、パワーを誇示する技として紹介します。
これもロードウォリアーズが日本で初披露したんじゃないかと思います。
パワースラムの項で紹介した動画で、私の師匠である”闘将”アニマル浜口さんがいいようにぶん投げられてます。

 

ノーザンライト・ボム

もう”スラム”じゃなくて”ボム”って言ってんじゃんって感じですが、技の入りは女子プロ式ボディスラム(もしくはブレーンバスター)ですから一応ここに加えました。

持ち上げるところまでは確かにボディスラムですが、うーん、ブレーンバスターの方が近かったかな?そこからの落とし方が全然違いますもんね。

パワースラムで紹介した佐々木健介さんの奥様”デンジャラス・クイーン” 北斗晶さんが考案した技で今では男子も女子も使う人気の技となりました。

ちなみに佐々木健介さんのは北斗晶さんのとは、ちょっとだけ違うんだそうです。

 

エメラルド・フロウジョン

ノーザンライトボムと落とし方が変わるだけで、技の始動は同じということになりますが、こちらは男子式ボディスラムで始動します。

”エルボーの貴公子”三沢光晴さんの考案した技です。
こちらも落とし方が結構なエグさで、さすがに四天王の技だよなって思える説得力でした。

 

まとめ    

 

力道山時代にはフィニッシュホールドとして、80年代にはパワーの象徴として、そして現代では若手の必須項目として役割を変えながらもプロレスの試合では欠かすことの出来ない技となっているボディスラムです。

しかし、その使い方ひとつでそのレスラーが上手いか下手かが分かるリトマス試験紙のような技でもあります。
スタン・ハンセンさんは投げ方が下手すぎて(自身で認めています)ブルーノ・サンマルチノさんの首を負傷させたように基本技であっても危険な技であることに違いはありません。
安易に真似をしないようにしましょうね。

 

それでは!

 

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